「即金」のメルカリ過熱 たった5分で買い取り上限1000万円に達する日も (3/3ページ)

メルカリが始めた新サービス「メルカリナウ」の画面。バッグなどを撮影すると査定額が表示される
メルカリが始めた新サービス「メルカリナウ」の画面。バッグなどを撮影すると査定額が表示される【拡大】

  • スマートフォンに表示されたアプリ「メルカリ」の画面(宮崎瑞穂撮影)
  • 色々な物を個人売買できるスマートフォンアプリ「メルカリ」では、トイレットペーパーの芯も出品されている(寺河内美奈撮影)

 こういう場合はメルカリ側が強制的に買い取りをキャンセル扱いにした上で、買い取り金額を没収する措置を取る。ただ、既に現金化されてしまった場合や、売り上げた金額(ポイント)をメルカリで買い物に使われた場合などは、アプリで買い取った金額を返金するように通知するなどの対応を取るが、そこまで悪質なケースはまだ発生していないという。

 同様のスマホの中古品買い取りアプリの「CASH(キャッシュ)」が6月にサービスを開始した際は、約16時間半で3億7000万円もの取引があり、サービスがパンクした例もある。キャッシュは上限を設定するなどの対策を取って8月に再開しており、メルカリもキャッシュの対策を踏まえた上でサービスを開始した。

 メルカリは平成25年のサービス開始以降、違法な商品や偽ブランド品の売買に使われるなど、個人間取引の“先輩”であるヤフーのオークションサイト「ヤフオク」と同様のトラブルに見舞われながら、取引監視要員を増やすなどの対応を進めてきた。メルカリナウでも想定外のトラブルが起きる可能性も十分にありそうだが、トラブル対応と使い勝手の良さの両立が求められる。

 さらに、毎日、開始10分程度で買い取りサービスを終了してしまうと、顧客離れにつながりかねない。想定より早期の買い取り上限の引き上げなどが必要となりそうだ。

 メルカリ インターネット上で消費者同士がフリーマーケットのように品物を売買できる国内最大手のスマートフォンアプリ。出品者は品物の写真と商品説明、価格を入力する。購入者が商品代金を運営会社に支払うと、運営会社は手数料を差し引いた金額を出品者に支払う。アプリの使い勝手の良さや売買成立の早さ、手軽さなどが特長。アプリと同名の企業が運営しており、英米でもフリマアプリを展開している。