昨年のビール類出荷量、13年連続マイナス 最低更新 安売り規制と夏場の天候不順が追い打ち (2/2ページ)

スーパーのビール類売り場。平成29年の出荷量は13年連続のマイナスで、最低を更新した=横浜市(大柳聡庸撮影)
スーパーのビール類売り場。平成29年の出荷量は13年連続のマイナスで、最低を更新した=横浜市(大柳聡庸撮影)【拡大】

 アサヒは主力ビール「スーパードライ」が29年ぶりに1億ケース割れしたが、第3のビールでは「クリアアサヒ」が好調で0.4%増となり、第3のビールのシェアで初の首位を獲得した。サントリーもアルコール度数7%の「頂」といった第3のビールが2.6%増と出荷量を押し上げ、3ジャンル全体のシェアで過去最高を更新した。サッポロはビールで主力の「黒ラベル」が伸びたため1.9%増となり、3年連続の前年超えとなった。

 キリンは「のどごし」など第3のビールが6.0%減と不調で、1社だけ全体のシェアを落とした。今年3月に度数6%の「本麒麟」など第3のビールの新商品を投入し巻き返しを図る考えだ。