【大林組会見詳報】(4完)逆風の船出に蓮輪次期社長「まず信頼回復を」 (1/3ページ)

大林組の新社長に就任する蓮輪賢治氏=23日午後、東京都港区(飯田英男撮影)
大林組の新社長に就任する蓮輪賢治氏=23日午後、東京都港区(飯田英男撮影)【拡大】

  • リニア中央新幹線工事の談合事件を受け、記者会見で辞任を表明した大林組の白石達社長。左奥は社長に就任する蓮輪賢治氏=23日午後、東京都港区(飯田英男撮影)
  • リニア中央新幹線工事の談合事件を受け、記者会見で辞任を表明した大林組の白石達社長=23日午後、東京都港区(飯田英男撮影)
  • リニア中央新幹線工事の談合事件を受け、記者会見で辞任を表明した大林組の白石達社長=23日午後、東京都港区(飯田英男撮影)

 --国家プロジェクトであるリニア工事を受注した際に、どう感じたか

 白石氏「当社は、品川駅の工事に用いる『地中連続工事』を日本でもっとも得意としている。受注しなければならないと考えていた。受注できた際はほっとした」

 --その後、当局の捜査を受けた際にはまず、どう思ったか

 「何が起きたのかわからない、『なぜ』という思いだった。何を捜査するのかは伝えてもらえなかった」

 --創業家の大林剛郎会長の進退は

 蓮輪氏「新体制について鋭意検討している。2月中旬には発表したい」

 --なぜ、このタイミングで決めないのか

 白石氏「まずは経営体制の一新ということで、社長の交代を発表した次第だ」

 --白石社長は以前に、「創業家は経営を進める上で『心のよりどころ』になる」と述べたことがある

 「一般的に申し上げて、大林組の場合は、そうだと思う」

 注目される談合疑惑への具体的なコメントはなく、報道陣の質問は、次期社長となる蓮輪賢治専務執行役員に対し、今後のかじ取りの方向性を問うものへと移った。記者会見は、開始後1時間8分で終了した。

どんなかじ取りをする考えか