
大林組の新社長に就任する蓮輪賢治氏=23日午後、東京都港区(飯田英男撮影)【拡大】
--国家プロジェクトであるリニア工事を受注した際に、どう感じたか
白石氏「当社は、品川駅の工事に用いる『地中連続工事』を日本でもっとも得意としている。受注しなければならないと考えていた。受注できた際はほっとした」
--その後、当局の捜査を受けた際にはまず、どう思ったか
「何が起きたのかわからない、『なぜ』という思いだった。何を捜査するのかは伝えてもらえなかった」
--創業家の大林剛郎会長の進退は
蓮輪氏「新体制について鋭意検討している。2月中旬には発表したい」
--なぜ、このタイミングで決めないのか
白石氏「まずは経営体制の一新ということで、社長の交代を発表した次第だ」
--白石社長は以前に、「創業家は経営を進める上で『心のよりどころ』になる」と述べたことがある
「一般的に申し上げて、大林組の場合は、そうだと思う」
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注目される談合疑惑への具体的なコメントはなく、報道陣の質問は、次期社長となる蓮輪賢治専務執行役員に対し、今後のかじ取りの方向性を問うものへと移った。記者会見は、開始後1時間8分で終了した。