ソフトバンク通信障害「重大事故」の可能性  総務省、報告書提出要求へ

 ソフトバンクの携帯電話などで19日に発生した大規模な通信障害について、野田聖子総務相は20日の閣議後会見で「長時間にわたって通信手段に障害が発生したのは大変残念。電気通信事業法上の『重大事故』に該当する可能性が高い」と述べた。

 総務省は、ソフトバンクから影響人数や原因などの報告を受けた上で、重大事故に当たるか判断して、事故報告書の提出を求める。

 同省電気通信技術システム課によると、重大事故に当たるかは影響人数や発生から復旧までの時間などで判断するが、影響人数については、電話が「つながらなくなった」わけではなく、「つながりにくくなった」という障害のため、算出に時間がかかる見通しだ。ただ、固定の音声通話がつながりにくくなるのは、緊急通報に影響を与えた可能性があることや、復旧まで9時間余りかかったことを重くみて、総務省は重大事故と判断するとみられる。