「即金」のメルカリ過熱 たった5分で買い取り上限1000万円に達する日も (1/3ページ)

メルカリが始めた新サービス「メルカリナウ」の画面。バッグなどを撮影すると査定額が表示される
メルカリが始めた新サービス「メルカリナウ」の画面。バッグなどを撮影すると査定額が表示される【拡大】

  • スマートフォンに表示されたアプリ「メルカリ」の画面(宮崎瑞穂撮影)
  • 色々な物を個人売買できるスマートフォンアプリ「メルカリ」では、トイレットペーパーの芯も出品されている(寺河内美奈撮影)

 フリーマーケットアプリ最大手「メルカリ」による品物をすぐ買い取ってもらえる新サービス「メルカリNOW(ナウ)」が注目を集めている。11月下旬の開始当初はサーバーがわずか17分でダウンするなど混乱したが、その後は、1日の買い取り総額の上限1000万円にたった5分で達する日もあるなど人気は過熱気味だ。これまでのメルカリと違い、見知らぬ個人ではなく、メルカリ子会社がすぐに現金化してくれるという安心感が人気の主な理由のようだ。(大坪玲央)

 メルカリナウは11月27日に始まった新サービスで、メルカリアプリ内の「NOW」のタブを選ぶと使える。従来のメルカリのアプリの機能拡充という位置付けだ。

 現在、ブランド品の洋服、靴が買い取りの対象で、ブランド名や「新品」「中古」など商品の状態を登録した上で品物を撮影すると、メルカリの過去の取引履歴などをもとにシステムが自動で金額を査定する。査定金額に納得すれば、すぐにメルカリのアカウントに「売上金」として計上され、メルカリ内の買い物などで使える。売上金は90日後にポイント(1ポイント=1円)に変換される。現金として売り上げを手にしたい場合は、最短で4営業日内に指定の銀行口座に振り込まれる。

 品物はメルカリ子会社のソウゾウが2週間以内に集荷して買い取り、メルカリがマージン(もうけ)を上乗せしてメルカリのアプリで販売する。これまでのメルカリの個人間取引では、品物を荷造りして配送するまでに手間や送料がかかっていたが、メルカリナウでは、無料で集荷して配送してくれるのも大きなメリットとなっている。

 古物営業法では本人確認が義務付けられていることや、メルカリで盗品が売り出されるなど不正利用が相次いだ事態を踏まえ、本人確認をはじめとする改善策も盛り込まれている。

予想を上回る利用者の急増にうれしい悲鳴