DAZN参入で「解約者続出」のスカパー、どう生き残る? 頼みの綱は… (2/4ページ)

 一方、外資マネーに破れた形になったスカパーは当時、公式Webサイトに高田真治社長がファン向けに「交渉が決裂し、誠に申し訳ない」とのおわび文を掲載する異例の事態となった。

 キラーコンテンツであるJリーグ中継を失った影響で、業績面でも大きなダメージを受けた。持ち株会社のスカパーJSATホールディングスが2月7日発表した17年4~12月期の連結決算は、売上高が7.3%減の1095億円、営業利益が22.0%減の121億円、純利益は16.2%減の86億円と減収減益だった。

 同社によると、Jリーグ放映権喪失による減収分は49億円に上る。Jリーグファンが解約したあおりで、サッカー以外の視聴料収入も25億円のマイナスとなった。

 17年4~12月期のスカパー解約数は45万件。新規加入者や再加入者を獲得した影響で純減数は8万件に食い止めたが、契約者数は17年12月末で324万件と、DAZN参入前の16年6月時点(347万件)から1年半で23万件減った。

 スカパーは対応策として、海外サッカーの一部試合やハイライト、過去の名勝負、有識者の討論などを24時間配信するサッカー専門チャンネル「スカサカ!」を開設しているが、契約減に歯止めがかからない状況だ。

スカパーが頼みの綱としているのが…