DAZN参入で「解約者続出」のスカパー、どう生き残る? 頼みの綱は… (4/4ページ)

 ネットではスカパー支援の声も

 インターネット上でもDAZNの影響は大きく、Twitterでは「DAZNの安さ(月額税別1750円)は魅力」「スカパーを見るメリットがなくなった。解約する」--といった声が挙がっている。

 その一方で、「DAZNよりもスカパーの方が画質や解説陣の質がよかった」「市場の競争がなくなってしまうため、スカパーにも頑張ってほしい」「DAZNの新CMはスカパーを批判しているのか。やりすぎだ」--といった“スカパー擁護派”も少なからず存在し、議論は過熱の一途をたどる。

 こうした状況に対し、スカパーJSATは「スカパーはDAZNと比較されがちだが、そもそも両者の強みは異なっている」とみている。

 「DAZNはスポーツに特化し、個人がスマートフォンやタブレットで視聴する形態が中心のサービス。スカパーは映画、演劇、アニメ、音楽など、さまざまな専門チャンネルを持ち、家族がテレビを囲んで楽しむものだ」という。

 同社は「今後もDAZNや他社の動向に左右されず、プロ野球好きや家族など、当社ならではのファン層に充実したコンテンツを届けていく」と強気の姿勢を見せる。

 ただ、スポーツ以外の動画ストリーミングサービスでも、米Netflixや米Huluの台頭が著しい。20年超にわたって衛星放送を届けてきたスカパーは、勢いに乗る海外発サービスに負けずに業績を立て直すことができるのだろうか。