1月にはトヨタ自動車とマツダが米アラバマ州に新工場を建設すると発表。トランプ大統領が求めてきた米国での投資拡大や雇用増に応えた格好だ。しかし、日本国内での米国車の販売増については、日本側の対応は難しい。米国車でも知名度が高く、販売店改装などでブランド力向上を進めたジープ(FCA)の販売台数は昨年初めて1万台を超えたように、拡販できるかは各社の商品や戦略次第だ。
政府は「輸入に関税を課しておらず、非関税障壁を設けるような差別的な取り扱いも行っていない」(菅義偉官房長官)という立場で、米側との認識の隔たりは大きい。(高橋寛次)