【開花した韓国事業 Jトラストの挑戦】(3)順法意識徹底、当局も信頼 (3/3ページ)

日本の厳しい内部統制を学びにきた韓国グループの職員=2017年3月28日、東京・虎ノ門のJトラスト本社
日本の厳しい内部統制を学びにきた韓国グループの職員=2017年3月28日、東京・虎ノ門のJトラスト本社【拡大】

 職員の士気向上にも力を入れてきた。フリーエージェント制度やポジション公募を採用したほか、表彰者選抜総選挙や部下による上司のヘッドハンティングなども実施している。江口氏は「人事評価に不満があるなら手を挙げればいい。自分の居場所は自分でつくりなさいということ」と説明する。銀行業界出身のチャ・ドングJTキャピタル代表理事は「Jトラストは人材を大事にする」と評価する。

 徹底した順法態勢を築いた韓国に16年12月、次の進出先となったインドネシアからノウハウの取得を目指して9人が研修にやってきた。

 輸出できる水準に

 内部管理態勢全般のスペシャリストとしてインドネシアに派遣されている池田武士氏は順法監視室の業務実態などを見ながら、「JTグループとしての一体感やスローガンなどの可視化による意識付けの重要性を再認識した」と納得して帰国。監視室をモデルとした品質管理や適切な業務運営などを取り入れたという。

 「日本と韓国のいいところをインドネシアや他のASEAN諸国に輸出する」と言い続けてきた千葉氏にとって、韓国の順法態勢は輸出できる水準に達したといえる。(松岡健夫)

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