5分の充電で2時間の通話が可能となる急速充電機能やファッション性を高めたデザインも人気の理由で、●(=登におおざと)社長は「長い時間をかけてアピールポイントを研究してきた」と胸を張る。
米調査会社IDCの調べでは、オッポの昨年1年間の出荷台数は世界で約1億1180万台。シンガポールなどアジア市場開拓で奮闘した経験もある●(=登におおざと)社長の自信を裏付ける数字といえるだろう。
しかし、こと日本市場でどれだけ顧客を獲得できるかは未知数だ。
スマホ業界に詳しい青森公立大の木暮祐一准教授は「知名度が低いオッポが日本のユーザーに受け入れられるかはこれからだ」と分析する。
ブランド信仰が強い日本では米アップルのiPhone(アイフォーン)のシェア首位が続く。日本で無名に近い存在のオッポが浸透するには相当な時間が必要とみられている。
●(=登におおざと)社長もその点を認め、報道各社のインタビューで、「日本市場はブランドへのロイヤルティー(忠誠心)が高く、(日本進出は)ハードルが高いと感じる」と話した。
●(=登におおざと)社長はシェアや販売台数などの具体的な数値目標に触れておらず、日本進出の意義についても「日本で成功すれば欧米進出の大事な一歩となる」と述べるにとどめた。
ただ、「NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクグループの3大携帯電話事業者の中には、既に商談に入っているところもある」と●(=登におおざと)社長は明らかにした。