信組「育てる金融」で地域活性 人柄、事業性から判断、二人三脚で生き残り (3/4ページ)

第一勧業信用組合のインターネットラジオ番組で事業や展望について語ったKIYOラーニングの綾部貴淑社長(左)。右はパーソナリティーを務めた新田信行第一勧信理事長=2017年12月、東京・四谷の第一勧信本店
第一勧業信用組合のインターネットラジオ番組で事業や展望について語ったKIYOラーニングの綾部貴淑社長(左)。右はパーソナリティーを務めた新田信行第一勧信理事長=2017年12月、東京・四谷の第一勧信本店【拡大】

 それが的中。1号ファンドは15年12月の立ち上げ当初、4年かけて投資を完了させる予定だったが、既に19社20件(決定先を含む)に2億800万円を投じることが決まった。「創業意欲は旺盛でニーズはもっとあるにもかかわらず、(費用を含めると)ほぼ使い切ってしまった」(未来開発部の篠崎研一部長)ことから2号の設立に踏み切った。

 創業支援に注力

 第一勧信は、13年に理事長に就任した新田氏が先頭に立って創業支援に注力。1号ファンドの始動により、創業時の債務超過リスクは出資で、運転資金は融資で支える態勢を整えた。同時に倒産などのリスクに備えるため目利き力を高めていった。新田氏は「格付けと担保ではなく、人を見て、事業を見て与信判断を行う」と力説する。

 融資と出資という第一勧信が用意した組み合わせを活用して事業を軌道に乗せたのが通信教育を展開するKIYOラーニング(東京都港区)。

 10年1月の設立当初はベンチャーキャピタル(VC)などに投資を求めても「実績がない」と断られ、資金調達に苦しんだ。

投資資金回収の出口戦略も視野