日比谷、芸術・文化拠点へ深化 三井不動産「ミッドタウン」きょう開業 (2/3ページ)

「東京ミッドタウン日比谷」の開業に先立ち記念の映画イベントが行われた=26日、東京都千代田区
「東京ミッドタウン日比谷」の開業に先立ち記念の映画イベントが行われた=26日、東京都千代田区【拡大】

 そのための吸引力として位置づけられるのが、芸術・文化拠点としてのイメージ戦略だ。日比谷は明治時代に「文明開化」のシンボル的存在となった鹿鳴館が位置したエリア。「ダンシングタワー」というコンセプトで波打つようなデザインをビルの外装に採用したのも、鹿鳴館で開かれた舞踏会になぞらえたイメージ戦略の一環だ。

 劇場・映画館に厚み

 歴史経緯もあり近隣には日比谷公会堂(改修中)、日生劇場、東京宝塚劇場などの劇場や映画館も多数、集積する。ミッドタウン日比谷では、11スクリーン(約2200席)のシネマコンプレックス「TOHOシネマズ日比谷」を新設して、既存の文化インフラに一層の厚みを加えた。

 日比谷の歴史や文化インフラの蓄積をミッドタウン自身の強みとして生かすには、周辺との一体感が欠かせないが、6階に設けられた庭園「パークビューガーデン」には日比谷公園と同種の樹木を植えて切れ目のなさを強調する。オープン後はミッドタウンが核となって、演劇をテーマにした「Hibiya Festival(日比谷フェスティバル)」を継続的に実施する計画だ。

 日比谷街づくり推進部の山下和則部長は「日本随一の観劇街が日本版ブロードウェーになる」と話す。

 東京五輪を前に、東京都心部では不動産大手による再開発がめじろ押しだ。特に今年は複合ビルなどの竣工(しゅんこう)が重なり、オフィスの大量供給が見込まれる。近年は都心部の賃料上昇傾向を背景に、不動産大手はビル事業などで堅調な業績を維持するが、供給が続けば今後はエリアごとの優勝劣敗が鮮明となる可能性も否定できない。

日比谷で成功モデルを確立