プロ野球日本ハムの本拠地移転、JR北海道はチャンスを生かせるか (3/5ページ)

 うがった見方をすれば「全面的に」とは言ってみたものの、「前向きすぎる姿勢を見せると、新駅設置費用の負担を求められるかもしれない」と警戒しているようにも感じ取れる。これについては、もとより北広島駅は「請願駅として設置協力を依頼」と報じられているから、そもそも北広島市、あるいは球団も含めて建設費、維持費を面倒見ることになりそうだ。JR北海道社長発言は「請願駅の立場を変えない」という念押しだろう。

 ちなみに、JR北海道の社長会見は18年の事業計画の発表として行われた。ボールパーク建設決定を受けて行われたわけではない。事業計画では179億円に及ぶ過去最大の純損失を見込んでおり、とにかくおカネがないという状況だ。そんな場で積極的に「新駅を設置します」とは言いづらいかもしれない。有望な案件には投資したい、と言えないのだろうか。

 2本の線路の両側に対向式プラットホームを置く新幹線札幌駅の「大東(おおひがし)案」では75億円の負担を表明し、在来線の増発ができないからと現駅案を否定。ならば、増発する列車の集客になるボールパーク新駅の誕生はありがたいはずだ。相変わらず場当たり的で、鉄道利用者にサービスを提供してお代をいただくという視点に欠ける。

 一方、新幹線札幌駅問題では鉄道本来の事業に消極的だが副業に熱心で、これはもう鉄道事業者としてバランスがおかしい。経営陣は表計算ソフトばかりにらんでないで、出札窓口やプラットホームに立ってお客さまを見てほしい。

ボールパーク新駅が魅力的な理由