プロ野球日本ハムの本拠地移転、JR北海道はチャンスを生かせるか (5/5ページ)

 こういう状況の中で、JR北海道は「作ってほしいというなら建設費を出してね」というスタンスだけでいることが嘆かわしい。「当社も魅力を感じている。ぜひ新駅を作らせてほしい。ただし、当社の事情も鑑み、ある程度の地元負担はお願いしたい」と素直な姿勢で臨んだほうがいい。協力的な態度を示した上で、ショッピングモールへの関連会社出店の確約を取るほうが賢いと思う。

 いや、いっそのこと「当社負担で新駅を設置するから、ホテルとショッピングモールはJR北海道グループの札幌駅総合開発でやらせてもらえないか」くらいのことは言ってみたらいい。恐らく北広島市と球団は、大きな構想を決めたものの、札幌ドーム、札幌市街から離れているだけに、集客に関しては不安もあるはずだ。大量輸送手段である鉄道の協力は心強い。「JR北海道が北広島市に貸しを作るチャンス」とも言える。

 みどりの窓口で野球観戦券や観戦券付き乗車券の発売、道内各地から観戦客向け直通特急列車の運行、関連会社にとっては優勝記念セールの開催など、私から見ればチャンスだらけだ。鉄道職員だって、JR北海道と日本ハムファイターズが協力関係を結べば、球団のワッペンを貼った制服で接客できたり、イベントを開催できたり、楽しい企画が実現できて士気も上がるというもの。

 格好つけて相手の申し出を待つなんて、もったいぶっている場合ではない。もっと積極的に関わってチャンスを増やすべきだ。北海道民に人気の日本ハムファイターズにあやかり、ボールパーク歓迎の気運に乗れば、企業イメージのアップにつながる。そういう空気を読めないところがJR北海道の残念なところだ。