首都圏マンション販売競争激化 「始発駅」「都心へのアクセスの良さ」が売り (3/3ページ)

マンションの建設現場。駅周辺で大型物件の開発が相次ぐ=神奈川県海老名市
マンションの建設現場。駅周辺で大型物件の開発が相次ぐ=神奈川県海老名市【拡大】

 業界関係者がこれからマンション開発が活発化すると指摘するのは、神奈川県東部を基盤とする相模鉄道の沿線。19~22年度にJR東日本、東京急行電鉄と相互乗り入れを始めるためで、主要駅の二俣川(横浜市旭区)から新宿までの所要時間は15分程度短縮される見通し。このエリアを得意とする相鉄不動産を中心に開発競争は激化するとの見方が強い。

 「働き方改革が進み(場所の制約を受けずに柔軟に働く)テレワークが普及すれば、郊外型マンションの優位性が再び見直されるはず」-。業界内ではこうした見方も浮上しているが、本格普及については、まだまだ時間を要するのは必至。このため当面は、始発駅に近いなど都心へのアクセスのよさをターゲットとしたデベロッパーによる事業戦略が主流となりそうだ。