「稼げる」ネット広告、不正も 2000億円市場、背景にスマホ普及 (3/4ページ)

 しかし、放っておいても稼ぎを生み出す「打ち出の小づち」の状態は長く続かなかった。グーグルは、こうしたサイトがあふれた結果、利用者が本当に求める情報を入手できないとして対策を強化。自動生成された独自性のないサイトを検索上位にしないようシステムを変更した。

 男性のサイトも閲覧者が激減。扱う商品を変え、関連した口コミを大手サイトから自動的に転載するなどの対策を取ったが、効果なし。考えの甘さを痛感させられ、「サイトの大量生産」から手を引いた。

 2015年末、自分のサイトに掲載したインターネット回線の利用体験記にアクセスが集中していることに気付いた。「自分の体験を書いたオリジナルの記事こそが、閲覧者の興味を引く」と実感。自身の言葉で、体験を交えて丁寧に記述するアフィリエイトサイトにしたところ、月によっては収入が100万円に届くまでになった。

 ネットには現在も多くのランキングサイトが存在するが、男性は信頼性に疑問を投げ掛ける。

 過去には、ネット広告の関係者から「ランキングでこの商品を1位にしてくれたら、報酬をアップする」と持ち掛けられたこともあるという。

 「このサイトのランキング、変ですよ」。仮想通貨交換業者ランキングを載せたあるサイトを男性が示した。上位には、最近トラブルが大きく報道された交換業者名が表示されていた。

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 ■審査の目くぐり違法表記 悪質さ巧妙化

 アフィリエイトサイトには、違法な誇大表記やランキングの不正操作など、悪質なものも多い。業界団体「日本アフィリエイト協議会」は対策を進めるが、閲覧者を少しでも増やしたいアフィリエイターや、自社商品の評価を上げて売り上げにつなげたい広告主、仲介会社(ASP)が不正に加担することもあり、いたちごっこが続く。

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