
今夏から「ウーバー」によるタクシーの配車サービスが始まる淡路島。県などは外国人観光客らの利便性向上を期待する【拡大】
兵庫県淡路県民局が同社と契約し、6月に淡路島内のタクシー事業者を公募、研修などを実施した後にサービスを開始し、来年3月末まで実施する。淡路島内には12社約130台のタクシーがあり、その一部にアプリが導入されるという。
日本の地方に活路
もともと海外の都市部で自家用車によるライドシェア(相乗り)サービスを主力としているウーバー。しかし日本では、国の許可を得た業者以外が有償で客を運ぶ行為は「白タク」として規制されており、さらにタクシー業界の反発もあって市場を攻めあぐねていた。
そこで同社は、公共交通インフラが整わず移動手段に悩みを抱える高齢者や外国人観光客がいる地方に目を付け、配車サービスに高い関心を持っていた淡路島を最初の進出地とした。
淡路県民局の吉村文章局長は「世界で利用されている革新的なテクノロジーを導入する日本初の実証実験ができることは大変うれしい。海外や首都圏などからより多くの方々が訪れ、淡路島の文化や自然、食に触れると期待している」と話す。
淡路島では近畿地方からの日帰り旅行客が7割以上を占め、大半が車で訪れている。鉄道はなく、路線バスは廃止や減便が続いており、タクシーも日本語での対応のため、車のない外国人観光客にとって淡路島観光はハードルが高かった。