大学生や高校生ら、弱い立場にある非正規雇用のアルバイト・パートに対する勤務シフトの強要、賃金不払い、ノルマや商品の自腹購入に代表される「ブラックバイト」。逆に、飲食店などのアルバイトが店への迷惑行為をSNS(会員制交流サイト)に投稿する「バイトテロ」は、企業が被害者だ。
そんな問題を解決する秘密兵器を東京の下町にあるITベンチャーが開発、外食や小売業界を中心に導入企業が広がっている。ブラック企業を壊滅し、ホワイト企業を育成するシステムとは…。
ルーツはディズニー
大学生がシフトの強要などで学校にも通えなくなるブラックバイトの実態は、外食チェーンのフランチャイズ店で起きた事件をきっかけに、クローズアップされた。ノルマを課せられ、商品を自腹購入させられたり、レジの不足金やオーダーミスを補填(ほてん)させられたりする悪質なケースも表面化した。
背景には、アルバイトの慢性的な人手不足と、雇用側の企業にとっては時給コストの上昇があるが、力ずくで引き留めようとしたり、目先のコストを回避しようとしたりすることで、結果的にアルバイト離れを助長する悪循環に陥っている。
こうした状況の解決手段として注目され、需要を伸ばしているのが、アルバイト・パートと経営トップ▽アルバイト・パートと人事担当者▽アルバイト・パートと店長・現場責任者-らを結ぶ人材活用システム「パフォーマンスプラス」だ。