【スポーツbiz】大学スポーツのブランド力とは (1/3ページ)

悪質タックル問題を起こした日大アメフット部のグラウンド=東京都世田谷区
悪質タックル問題を起こした日大アメフット部のグラウンド=東京都世田谷区【拡大】

  • 日本大学本部=東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)

 いまだ、日本大アメリカンフットボール部が引き起こした悪質タックル問題がくすぶる。

 「チーム改善報告書」を関東学生アメリカンフットボール連盟に提出し、外部から新監督も迎えた。しかし、田中英寿理事長は依然、公の場で語ることはなく、大学当局のガバナンスの欠如が指摘されて久しい。

 日大の人気急落

 手元に、情報大手リクルートが実施した「進学ブランド力調査」の表がある。今年4月に高校3年生となった東京、大阪、名古屋の8439人に実施した「志願したい大学」のアンケートである。日大は早稲田大、明治大、青山学院大に次いで4位にランクされた。前年より、志望者を伸ばしている。

 「これはタックル事件が起きる前の調査。タックルの後に調べていたら違う数字がでてきたと思います」

 リクルート進学総研の小林浩所長はいう。事後ならば志望者数は落ちていたに違いない。

 「高校生にとって、大学のブランドというのは頭の中のイメージ。学びたい学部、学科がある、伝統がある、就職に有利というのはもちろん、学生生活が楽しめるとか、クラブ・サークル活動が盛んであるとか、そういった要素も大事なんです」

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