日本I-Pulse パルスパワーで社会課題を解決 (1/3ページ)

片瀬裕文・日本I-Pulse社長兼CEO(最高経営責任者)
片瀬裕文・日本I-Pulse社長兼CEO(最高経営責任者)【拡大】

 □社長兼最高経営責任者・片瀬裕文氏に聞く

 デジタル技術で社会や企業経営が大きく変革している中、元経済産業審議官の片瀬裕文氏が米ハイテクベンチャー「I-Pulse」(アイパルス)の日本法人、日本I-Pulse(東京都港区)のトップとして日米を奔走する。同社の技術は、石油や金属、水資源を発見するなど資源探査技術を塗り替え、既存技術では難しい微細な金属製品を生産でき、溶接技術を一変させる可能性も秘めている。日本のロボット技術との協業で電気自動車(EV)の部品軽量化や競争力向上にもつながるという。「未来の社会課題を解決するために不可欠なイノベーション(革新技術)を提供したい」と意気込む。

 資源開発に活用

 --唯一無二の技術とは

 「コア技術はパルスパワーと呼ばれる、短時間に最大1000万キロワットの強い電気を流し、エネルギーを瞬間的に集中させる技術だ。一つの用途は地下構造の検証だ。人工知能(AI)による地質データ解析と組み合わせ、従来は地下500メートルが限界だったが、2000メートルまでくっきりと見える。探鉱技術の世界を変えることができる。石油や金属などの資源開発に加え、地下水脈の発見にも活用できる。新興国が豊かになるには、生活用水や農業用水などが欠かせない。中国や中東、アフリカで水を確保できれば荒れ地は農地に変わる。世界の社会課題解決につなげたい」

実用化の事例は