ビール市場活性化の起爆剤 広がるクラフトブーム、大手4社で「泡戦争」も (2/3ページ)

東京・代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」。店を代表するクラフトビールとそれに合う料理のセット
東京・代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」。店を代表するクラフトビールとそれに合う料理のセット【拡大】

 クラフトは英語で「技」を意味する。元来、小さな醸造所が手作りするビールの意味だった。日本では定義はないが、大手各社は原料や製造法にこだわったビールとして本格的に販売に乗り出した。

 「米国のビールの2割はクラフトビールが占めています。有力な醸造所で使われているホップがここで開発した『ソラチエース』なのです」。サッポロビール北海道原料研究センター(北海道上富良野町)の大串憲祐センター長(54)は語る。同研究センターでは何種類もの新ホップを開発してきた。

 ビールの原料は、麦芽とホップと水だ。ホップは苦味や芳香を出し、泡立ちを良くし、雑菌の繁殖を抑える効果がある。

 ホップ開発が鍵

 研究センターがある上富良野町は、麦芽の元となる大麦とホップの両方を生産できる日本で唯一の自治体だ。ソラチエースは、同センターで1974年に交配し、84年に品種登録された。

 今後ますます小ロットで手作り感があるビールが求められるのは確実。新ビールの鍵はホップの開発にかかっている。そのため「2、3年に1品種のペースで開発したい」と大串さんは言う。

 上富良野町には4軒のホップ農家がある。研究センターから車で10分ほどに大角友哉さん(43)のホップ畑があった。

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