
東京・代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」。店を代表するクラフトビールとそれに合う料理のセット【拡大】
7月中旬には、ホップのツルは高さ5.5メートルの棚の最上部まで伸び、花が咲いていた。大角さんは今年、研究センターが開発した新品種である「フラノマジカル」60株を6月に畑に植えたばかり。
「ビールに使われるホップが収穫できるまで3年もかかる。地面から出る芽や葉を除去する作業はしんどくて苦労が多い」と大角さん。「でもフラノマジカルは期待できそうなので楽しみです」と屈託がない。
ビール大手4社が特に力を入れているのが泡立ちの良さだ。
「これはもう、泡戦争です」と話すのはサントリーホールディングス広報の山田峰宏さん(37)だ。同社はクリーミーな泡を神泡と称してプロモーションを展開中だ。
「泡はビールの酸化を防ぎます。当社は缶ビールに装着するだけできめ細かく、消えにくい泡を作る専用サーバーを開発しました」と言う。
アサヒは今年、主力の「アサヒスーパードライ」に泡が長持ちする新商品を投入。サッポロも主力の「サッポロ生ビール黒ラベル」に泡が長持ちする工夫を凝らした。
昨年から各社の投入が相次いだのがアルコール分が高いビールだ。従来は5%だが、7~9%にしている。高アルコールの缶酎ハイ人気に続き二匹目のどじょうを狙っているようだ。