町おこし奏功、熱海“廃虚”からの復活 「観光客の前に地元の人に魅力」が成功の秘訣 (1/3ページ)

 日本三大温泉の一つに数えられる「熱海」(静岡県)がにぎわいを取り戻している。高度成長期に「東京の奥座敷」として多くの新婚旅行や社員旅行の客が訪れたが、バブル経済崩壊や団体旅行の減少で、2006年には熱海市が財政危機を宣言するまでに衰退した。しかしその後の地域挙げての町おこしで、昨年ごろから“熱海復活”と注目されている。

若い個人旅行者でにぎわう「ゲストハウスMARUYA」のカフェ&バー=静岡県熱海市

若い個人旅行者でにぎわう「ゲストハウスMARUYA」のカフェ&バー=静岡県熱海市

 活気戻った商店街

 夏休みの行楽客が行き交うJR熱海駅前からアーケード街を抜けて15分ほど歩くと、メインストリートの熱海銀座商店街にたどり着く。入り口近くには創業100年の和菓子店の風格ある宮造りの店舗。通りには地元住民向けの雑貨店のほか、ジェラート(氷菓)店、カフェといった観光客向け店舗など30店が並ぶ。

 通りの中ほどの「ゲストハウスMARUYA(マルヤ)」のカフェ&バーは若者でにぎわう「新名所」だ。歩道に面したスペースでは観光客が地酒や地ビールを味わい、店頭のグリルでは周辺の店で買った干物を焼く香りが立ち込める。

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