周囲も変わり始めた。熱海銀座の干物店が地元産の品ぞろえを徹底して魅力を高め、駅前の仲見世商店街では干物店がカフェに業態転換。住民の意識も変わり、熱海市などの調査では8割超が「以前と比べてよくなった」と答えた。
よい方向に向かう熱海だが、課題も残る。なかでも高齢化率は全国平均の27%に対して熱海市は45%超。これが空き家と空き店舗の多さにもつながっている。
地域の課題解消のため市来氏は「空き物件を活用して宿泊施設を運営したい」と話す。ファミリー向け、中高年向けといった多様な形態で利用者を増やす狙いで、地域の資源を生かし新たな業態を生み出して地域を活性化させる考えだ。(佐竹一秀)