
自民党総裁選で連続3選を果たし、記者会見する安倍首相=20日午後、東京・永田町の自民党本部【拡大】
先週、小泉進次郎氏がよく地方創生のモデルとして引用する島根県海士町(隠岐諸島)を訪問した。本州の七類港からフェリーで3時間、2500人弱の人口ながら約5分の1がIターン居住者(故郷ではない方)だそうで、カキ、サザエ、牛肉などを「輸出」して自立を目指している。高校教育も、島外から多くの学生を集めていて元気だ。
こうした各基礎自治体の自立を促進し、それを支える始動者たちを育てたり集めたりするには、権限を各地に移さなければならない。また、明治以来の中央集権体制を地方分権体制に大転換することは、大きなドラマたりうる。具体的には、所得減税(国税)と住民増税(地方税)のセットでの実施などは、度重なるスキャンダルで財務省が弱っている今がチャンスであろう。政権の今後に注目したい。
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【プロフィル】朝比奈一郎
あさひな・いちろう 青山社中筆頭代表・CEO。東大法卒。ハーバード大学行政大学院修了。1997年通商産業省(現経済産業省)。プロジェクトK(新しい霞ヶ関を創る若手の会)代表として霞が関改革を提言。経産省退職後、2010年に青山社中を設立し、若手リーダーの育成や国・地域の政策作りに従事。ビジネス・ブレークスルー大学大学院客員教授。45歳。