妊娠・出産、若い女性に学びの場 ラヴィコーポレーション・高須賀千絵代表 (2/3ページ)


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  • セミナーなどを継続的に行うマタニティーサロン「HugMe」の講座を説明する黒板

 そこで、大阪市の女性起業支援制度でレンタルオフィスを借りて、病院での夜勤明けに“出勤”。忙しい中で夢を忘れそうになる中、自らを奮い立たせながら、サポートをもとに、法律や税務、事業計画書の作り方など会社設立のノウハウを学び、2011年に会社を設立した。

 まず取り組んだのは、若い女性に出産や体について学んでもらう講座を開くことだ。知り合いのやっているアロマサロンや婚活セミナーなど、独身女性が集まりそうなところで「妊娠前の体をどう作るか」「女性ホルモンの乱れを正すにはどうするか」といったテーマで講座を開催した。

 近年は「妊活」という言葉が定着しているが、当時はそういった取り組みもほとんどない。参加者からは「相手もいないのに、妊娠のことなど考えられない」と言われることもあり、考えていたような手応えは得られなかった。

 それでも、大きな出費が必要な事業でもなかったため、助産師の仕事などを掛け持ちしながら、2人の仲間と地道に活動を続けた。

 企業研修に注力

 転機となったのは起業から約2年後。講座以外に何か手軽に取り組めることがないかと考えて手掛けたのが、漢方のハーブティーや薬膳ご飯など、体にいい食品の商品化だ。

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