パッケージの製作や業者への発注、広告宣伝費など、必要な経費も大きくなったほか、新たな事業を始めることで離れていく仲間もいた。「大変だったが、ビジネスについてシビアに考え始めた時期だった」と振り返る。他にも妊活の指導者を育成する学校や企業向けのマナー研修や女性の働き方についての研修受託など、事業を拡大していった。
今年3月には、セミナーなどを継続的に行う拠点として、マタニティーサロン「HugMe(はぐみ)」を大阪市内で開業した。妊娠前の妊活や妊婦向けには出産や育児について、さらに産後向けには母乳ケア、復職後の「保活」(保育園探し)まで、幅広くイベントを開催。
今後、注力したいのが、企業向けの研修事業だ。働く女性に最もアプローチできるのが、企業との連携。高須賀さんは「女性が長く働くためには、キャリアのビジョンに体のことや結婚出産といったライフイベントを入れて考えなければいけない。企業と一緒に、女性が働く環境作りができれば」と話している。
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【プロフィル】高須賀千絵
たかすが・ちえ 愛知県立看護大(現・愛知県立大看護学部)卒。総合病院や個人病院での助産師をしながら、2011年5月に「ラヴィコーポレーション」を設立。これまでの講座、研修などの受講生は5000人以上に上る。近畿経済産業局女性起業家応援プロジェクトLED関西第1回ファイナリスト。大阪商工会議所第2回大阪サクヤヒメ活躍賞受賞。36歳。兵庫県出身。
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【会社概要】ラヴィコーポレーション
▽本社=大阪市中央区博労町4-5-6 野上ビル8階
▽設立=2011年5月
▽資本金=500万円
▽従業員=9人
▽事業内容=産前産後セミナー、女性活躍のための企業研修、マタニティセラピスト育成研修