【5時から作家塾】気配りと効率性に海の向こうの社長も惚れた ラブコール受けた日本の梱包材 (3/4ページ)

「エコ楽ボックス(食器ケース)」(アートコーポレーション公式サイトより)

「エコ楽ボックス(食器ケース)」(アートコーポレーション公式サイトより)

 「日本らしい」両製品の魅力とは

 昨今の日本ブームを尻目に、一切日本に興味も縁もなかった同氏の心を打ちぬいた日本の商品の魅力とは何だったのか、今回改めて聞いたので以下にまとめたい。

 1.ユニークさ

 「フィットカバー」も「エコ楽ボックス」も、類似のものを見たことがない。引っ越しの時の家具や食器の梱包が大変な手間であることは世界のどこでも変わらない事実なのに、それに対するソリューションを形にしたものを初めて見た。

 2.サステナビリティー

 なんといっても、使い捨てでなく繰り返し使える環境への優しさはポイントが高い。通常オランダの引っ越しでは、家具はそのまま運ぶか、梱包用の布で巻いた上から伸縮性のあるプラスチックのフィルムをかける。そのまま運べばある程度のダメージは避けられないし、梱包用の布は再利用するがフィルムはもちろん使い捨てで、包むものが大きいだけに一回の引っ越しで大量に利用する。食器を一つ一つ包む紙も相当な量になる。これが避けられるだけでもコストと資源の消費と廃棄物をカットできる。また日本製で品質が高く、消耗しづらいので長く使える。

 3.効率性

 これらの製品を自社で使い始めて、梱包に費やす時間が短縮され、同じスタッフの数で一日にこなせる引っ越しの数が倍になった。

 4.安全性

 梱包に使い捨てのプラスチックのフィルムを使えば、当然引っ越し先でそれを開封するために刃物を使うので、けがをする可能性も高まる。エコな梱包材の使用で従業員の安全性も高まる。

 「日本らしい繊細な『気遣い』が形になったようなものだと思う。梱包される家具や食器、家への気遣いが第一義だろうが、同時にそこに環境、引っ越しスタッフ、顧客、経営などへの気遣いが詰まっている」と言ったディテレン氏は、「やっぱりこんなものを他で見たことはなかった」と繰り返した。

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