【5時から作家塾】気配りと効率性に海の向こうの社長も惚れた ラブコール受けた日本の梱包材 (4/4ページ)

 日本の会社とのコミュニケーションに難しさは?

 「日本の会社とやり取りする中で困難はなかったか?」と尋ねた筆者に同氏は、「両社ともいつも確実で誠実な対応をしてくれるし、日本を訪問した時もとても親切に、寛容に対応してもらい、素晴らしい体験になった。問題があったとすれば引っ越し業の方が忙しすぎて連絡をスピーディーに取れなかった自分だ(現在梱包材の輸入販売は、別会社「DuVeMa」を設立し鋭意PR中である)」と答えた。

 しかし仲介として連絡のサポートをした筆者としては、日本の会社に面識のない海外のビジネスマンが突然英語で問い合わせた場合すぐには信用を得られないこと、日本語とオランダ語というマイナーな言語同士の一定レベル以上の通訳者を見つけるのが簡単ではなかったこと、彼が日本の会社に何か質問をした場合、上層部の許可を得たり会社としての決定をしたりする必要がありどうしても回答に時間を必要とする場合がある日本のビジネス文化を理解するのに筆者の説明が必要だったことなどを知っている。

 メールや翻訳ツールで海外のビジネス関係者と「連絡」は取りやすくなっても、文化のギャップを越えて理解しあう「コミュニケーション」を取るにはやはりまだ「人」の力が必要であることを実感した。

 現在両社と関税や輸送費なども考慮した上で、価格や条件など細部の交渉の準備を進めているというディテレン氏。ヨーロッパ中の引っ越しを日本の「気遣い」で包む日は近いかもしれない。(ステレンフェルト幸子/5時から作家塾(R)

 《5時から作家塾(R)》 1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。

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