◇
【プロフィル】稲田信二
いなだ・しんじ 兵庫県立尼崎工業高卒。宝石、青果を扱う各企業でのサラリーマン経験を経て、2001年京都で卸売市場向けの青果流通会社トレードを創業、社長就任。18年10月、持ち株会社アースサイドを設立し、現職。58歳。兵庫県出身。
■ □ ■
≪イチ押し!≫
■野菜のブランド化で農家に貢献
京都など国内各地でつながる農家の収益面に貢献しようと、野菜のブランド化を進める。
2012年4月から販売している京野菜「洛市」は、水菜やキノコなど約50品目を品ぞろえ。季節が変わっても常に10品目程度を安定供給し、スーパーの店頭に京野菜コーナーを定着させる“黒子”の役割を担う。稲田信二社長は「野菜生産者に新たな流通の選択肢を提供し、いつも一定価格で買うリスクを負うことで信頼感が生まれ、洛市は売上高約5億円の事業になった」と話す。17年6月には京都以外の野菜「地選」を発売。植物工場産野菜「ベジタス」を活用し、18年7月に京都・新京極の一角に外食1号店「のなはん」の展開も始めた。野菜のおいしさを知ってもらい「健康的な食生活を提供したい」(稲田眞利専務)という。