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4期連続赤字で“株価”10分の1…経営難に喘ぐ「SHOWROOM」 (4/4ページ)

 増資したくてもできないジレンマ

 SHOWROOMは今、債務超過を解消したくてもできない状況にある。株価が低すぎるため、相当な数の株式を発行しなければ、債務超過解消に必要な資金を集めることができないからだ。

 1株1万円という前提で試算した場合、約1億5000万円の債務超過を解消させるには、1万5000株もの新株を発行しなければならないことになる。現在の発行済み株式数が約1万2000株なので、増資で債務超過を解消したら、それと引き換えに、議決権の過半数を外部の手に渡してしまうことになる(図表5)。

 DeNAに助けてもらうか?

 SHOWROOMは、経営の自由度を確保するためにDeNAから分社化したものの、4年たってもDeNAからの援助なしには経営が回らない状態にある。DeNAがSHOWROOMの株を買い取って元のさやに収まるのも一つの方法だ。

 しかし、DeNAもここ数年、業績が低迷している。先の見通しが立たない赤字会社の面倒を見るほど余裕はないだろう。「事業の選択と集中」の名の下に、二束三文で外部に事業譲渡することもあり得る。

 赤字が止まらない、債務超過が解消できない、親(DeNA)のスネもかじれない。非常に苦しい状況に立たされている。表面上は華やかに見えるSHOWROOMであるが、水面下では必死にもがいている経営の姿が透けて見える。

川口 宏之(かわぐち・ひろゆき) 公認会計士
 監査法人での会計監査、ベンチャー企業での取締役兼CFOなどを歴任。現在、上場企業の社員研修や各種団体主催の公開セミナーなどで、「会計」をわかりやすく伝える人気講師として活躍中。著書に『決算書を読む技術』『決算書を使う技術』(共にかんき出版)、『いちばんやさしい会計の教本』(インプレス)がある。

 (公認会計士 川口 宏之)(PRESIDENT Online)

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