ネットバンキングを狙った不正送金の手口【拡大】
金融機関のインターネットバンキングで、預金が不正に送金される被害が急増している。
犯行グループはさまざまな手口を駆使しながら、巧妙に利用者の契約者番号(ID)やパスワードといった個人情報を抜き取って悪用。金銭奪取を目的としたサイバー犯罪に対抗するため、警察庁では金融機関や利用者にセキュリティー対策の強化を求めている。(大塚創造)
狙われる「第2暗証」
「メールは相当、大規模にばらまかれているのではないか」。三菱東京UFJ銀行の担当者は語る。
偽の銀行サイトにメールで誘導するなどし、利用者の個人情報を入力させてだまし取る“フィッシング”。「不審なメールが届いている」と利用者から同行に通報が入ったのは8月25日のこと。2週間近くが経過した9月6日、ネットバンキングで6件、数百万円の被害が確認された。だまし取られた個人情報を元に、利用者の預金が他人名義の口座に不正送金された上で引き出されていた。