ネットバンキングを狙った不正送金の手口【拡大】
知らぬ間に“踏み台”
フィッシング以上に、ネットバンキングにとって脅威となっているのがウイルスだ。
警察庁によると、今年4月から10月中旬までに、利用者のIDやパスワードがネットバンキングで勝手に使われた不正アクセス事件は、33都道府県の53金融機関で133件に上る。うち30件は未遂に終わったが、103件では利用者の預金が他人名義の口座に不正送金され、約2億8千万円が被害に遭った。
被害額のうち、約1500万円はフィッシングでだまし取られた個人情報が使われていたが、残る約2億6500万円は「利用者のパソコンにウイルスが仕込まれ、知らない間に盗み取られた個人情報が悪用されていたとみられる」(警察庁)。
利用者の一部パソコンからは、有益な情報を装って侵入したのちに情報流出などを起こす「トロイの木馬」のほか、欧米でも確認された「スパイアイ」や「Zbot(ゼットボット)」と呼ばれるウイルスが発見された。