ネットバンキングを狙った不正送金の手口【拡大】
不審メールに絡む利用者からの問い合わせは500件を超えた。メールは同行に、口座を開設していない人にも送付されていた。「問い合わせだけでこの数字なので、実際に送付されたメールは相当な数に上るだろう。被害拡大への危機感は強い」と同行の担当者は懸念する。
同様の被害は三井住友銀行でも発生。「身に覚えのない出金がある」という問い合わせを調べたところ、10月13日に6件約1千万円の被害が確認された。
両行の被害に共通しているのは、セキュリティーの向上を装ったメールを送信し、固定式のIDとパスワードに加え、「第2暗証」と呼ばれる乱数表を添付ファイルに入力させて返信させたり、偽サイトに誘導して入力させている点だ。金融機関がメールでこうした入力を求めることはない。
「固定式のIDやパスワードをだまし取る手口は昔からあったが、セキュリティー上有効な第2暗証まで狙った手口は初めてで警戒が必要だ」(警察庁)