売れる製品に集中
特許などの出願には、出願料や弁理士費用など基本的に1件当たり40万円程度が必要とされる。中小企業は年間で20件も出願すれば多い方だが、それだと800万円はかかる計算だ。大企業に至っては年間数百件が一般的で、数千万円~数億円規模になる。
海外出願となれば、少なくとも1件100万円以上に達することから、津村社長は「むやみに出願するのではなく、選択の必要がある」という。
ドライバーなどの工具を手がけるエンジニア(大阪市)の高崎充弘社長も「売れると感じた製品しか特許は申請しない」と話す。
さびたねじなどを外す工具「ネジザウルス」が同社の主力商品で、特許の取得件数は約15件にのぼり、まさに“一点集中型”である。
中小企業の間では、特許をあえて出願しないという動きもある。特許情報は公開されることから中国企業などに情報を悪用され、模倣品を作らせてしまいかねないためだ。