しかし、ある関係者は「中小が技術を隠してしまうのは資金や人材に乏しいため。これは国の支援が十分でないことの裏返し」と指摘。ただ、皮肉にも中小企業が進める「知財の選別」こそ、今の日本に必要ともいわれている。
総合支援窓口を開設
2002年2月、小泉純一郎首相(当時)が「知的財産立国宣言」を打ち出して10年あまり。特許の国別出願件数で、日本は3位(11年)と上位だが、大阪大の玉井誠一郎客員教授は「出願数は多くても、それらの技術を活用した製品を生み出し、きちんと収益を上げることができていない」と指摘する。
日本の特許庁が研究開発動向の把握などを目的にインターネット上に開設している「電子図書館」には特許情報が掲載され、世界各国から閲覧できる。一方、特許は各国で取得する必要があるが、日本の中小企業は海外での特許出願が多くはない。このため、特に中国企業にとって、日本企業の技術が「海外で使い放題になる」との声もある。