母親驚愕「息子の自転車事故の賠償金9500万円」の“明細”は… (2/5ページ)

2013.8.18 13:32

5年ほど前、この坂道で事故は起きた。小5男児の自転車と女性が衝突し、女性は今も意識が戻らず寝たきりの状態。男児の母親に命じられた賠償金は9500万円に上った=神戸市北区

5年ほど前、この坂道で事故は起きた。小5男児の自転車と女性が衝突し、女性は今も意識が戻らず寝たきりの状態。男児の母親に命じられた賠償金は9500万円に上った=神戸市北区【拡大】

  • 神戸市中央区の神戸地方裁判所

 裁判で女性側は、自転車の少年は高速で坂を下るなど交通ルールに反した危険な運転行為で、母親は日常的に監督義務を負っていたと主張し、計約1億590万円の損害賠償を求めた。

 一方、母親側は少年が適切にハンドル操作し、母親もライトの点灯やヘルメットの着用を指導していたとして過失の相殺を主張していた。

 しかし、判決で田中智子裁判官は、少年が時速20~30キロで走行し、少年の前方不注視が事故の原因と認定。事故時はヘルメット未着用だったことなどを挙げ、「指導や注意が功を奏しておらず、監督義務を果たしていない」として、母親に計約9500万円の賠償を命じた。

 なぜ9500万円?

 高額な賠償となった9500万円の内訳はどうなっているのか。

 (1)将来の介護費約3940万円

 (2)事故で得ることのできなかった逸失利益約2190万円

 (3)けがの後遺症に対する慰謝料2800万円

 などとされている。

自転車だから責任が軽くなるとはいえないが…

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