「レドックスフロー電池」を視察する茂木敏充経産相(左)=7月31日、横浜市の住友電工横浜製作所【拡大】
北海道電力管内では、昨年7月の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度開始後、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設が活発化。しかし、天候次第で出力が変わる太陽光や風力発電の増加で電力の需要と供給の均衡が崩れて停電が発生しかねないとの懸念があり、北海道電力は受け入れに制限を設けるなどの対応をとった。
今後、全国でメガソーラーなどの建設が急速に進めば、他電力管内でも同様の問題が起きる可能性がある。このため経産省は、電力会社の変電所に大型蓄電池を設置するなどの対応が必要と判断した。
実証事業を進めるレドックスフロー電池は、バナジウムなどのイオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う仕組みの蓄電池。イオン反応を起こして発電するセル部分と、帯電した液体をためるタンクなどで構成される。