【ソロモンの頭巾】
虫を召しませ、芋虫、毛虫。国連食糧農業機関(FAO)が今後の世界の食料問題に対処するために、昆虫の活用を勧める報告書をまとめた。
背景にあるのは世界の人口の増大だ。今世紀の半ばには今より20億人増えて、90億人に達すると推定されている。
途上国の生活の質も上がっていくため、今の2倍の食料生産が必要だ。しかし、農地の拡大には限りがあり、海の魚も乱獲されている。気候変動に伴う水不足も考えておかなければならないだろう。
動物性タンパクの供給源でなおかつ環境に与える負荷が、牧畜などに比べて圧倒的に少ないのが、昆虫養殖業なのだ。
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報告書「食べられる昆虫」の副題は「食品と飼料の安全保障の将来展望」。人が食べるだけでなく、動物の飼料にもしようという内容だ。
約150ページで、表紙には甲虫(こうちゅう)の幼虫やコガネムシ、コオロギなどの写真が並ぶ。