主な食材偽装問題での対応例【拡大】
食材の偽装表示問題が発覚したホテルや百貨店などでメニュー表記を見直す動きが進んでいる。刺身からは「鮮魚」「活」といった表記が消え、「車エビ」「芝エビ」の表記は単なる「エビ」に変わった。「ビーフステーキ」は牛脂を注入した加工肉の使用をやめ、外国産の牛肉に切り替えた。問題のあった料理の販売停止も含め「正直ベース」の問題是正で再スタートを図っている。
表記変更
高さ300メートルと日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)に入る近鉄百貨店本店では、実態と異なったメニュー5品目の表記を変更した。テナントのレストランで「静岡産」としながら台湾産の桜エビを使用していたケースは正直に「台湾産」と明記するようにした。
大丸心斎橋店(同市中央区)では「鮮魚のお造り」として冷凍品を使っていたメニューは単に「お造り」という表記に変更。大丸梅田店(同市北区)では「活ホタテ」との表記で生の冷蔵品を使っていたため「ホタテ」に変えた。