こうした数字に対しては、「家事や育児を女性に押しつけている」との見方が必ず登場するが、これは決めつけだ。内閣府の「女性のライフプランニング支援に関する調査」によれば、3歳以下の子供のいる女性の57・6%もが「働きたくない」と回答している。「残業があるフルタイム」を希望する人はわずか0・5%、「フルタイムだが残業なし」も6・2%にとどまる。多くの女性は幼少期の子供を育てる喜びを感じ、一緒に過ごす時間に価値を見いだしているのである。
形変えた3世代世帯
もう一つ、伝統的家族モデルである3世代同居世帯はどうだろう。親が跡取りの子供夫婦と同居する「直系家族」から、一代限りの「夫婦家族」へと転換しつつあるともされる。
事実、3世代同居世帯は少なくなった印象だが、親による子育て支援を見ると新たな関係が浮かび上がる。
「出生動向基本調査」によれば、妻が働いている場合、最初の子供が3歳になるまでに夫妻の母親から支援を受けた割合は61・2%に上る。親子孫が一つ屋根の下に住むケースは減ったが、近距離に住む“新たな3世代世帯”として事実上続いているということだ。