「しかし、(STAP細胞が問題化したことで)トレーニングが足りなかったところがある。未熟という言葉をあまり多用したくないが、(研究者としてのマナーを)身につける機会がなかった部分が多々あることが明らかになった。データ管理などでの取り間違いをするような部分で、ある種のずさんさがあったと思う。両極端が、1人の中にかなりあるのかなと」
「私はアドバイザーとして、シニア研究者として、自戒というか後悔しているのは、彼女の強い部分をひっぱりだすことを皆で助けたが、一方の弱い部分についておもんぱかることができなかった。若い研究者というのは、どこかそういう部分があるということをしっかりと認識した上で、背伸びをさせるのではなく、足下をきっちり固めるということが、自分に足りなかったのではないのかと辛く思っております」
《次に指名された記者は、小保方氏が論文の撤回を拒否している心情を「『ある』ものを『ない』のだと言うことはできないと言っているように聞こえる」と感想を述べた上で、次のような問いを投げた》
--笹井氏は「STAP細胞は有力な仮説」としながら「撤回すべきだ」と。笹井氏よりも、小保方氏の方が潔いのでは
笹井氏「批判があるので撤回はすると…、そういう聞こえ方がすることに理解はできます。自分の中でも、自問自答しているところではあるのですが、私にとって、STAP細胞は信じられない。だが、それがないと説明ができない、という不思議な心情もある。普通の論理の帰結というよりも、白黒はっきりとした検証でやらないといけないというのが何より大事だと思います」
《こう語る笹井氏に、カメラのフラッシュが浴びせられる。スーツの襟に付けた理研のメンバーであることを示すバッジが鈍く光った》