太陽光など再生可能エネルギーで発電した電気の買い取りを電力会社に義務付けた「固定価格買い取り制度」で、これまでに認定された再生エネ設備が全て稼働した場合、電気料金への上乗せ額が現在の3倍に膨らみ、総額で年間1兆9000億円に達するとの試算を電力中央研究所がまとめたことが13日、分かった。標準的な家庭の電気料金が約1割上昇する。
買い取り対象として国の認定を受けた再生エネの発電設備容量(発電能力)は、制度が始まった2012年7月から今年3月末までに約6864万キロワットだが、このうち実際に運転を開始しているのは1割程度にとどまる。仮に認定された全設備が稼働すれば、電気料金への上乗せ総額は年1兆9000億円になると試算した。
これにより、電気料金への上乗せ額は標準的な家庭で月額750円程度となり、現在(26年度)の月額225円から3倍程度に膨らむことになる。電中研によると標準家庭の電気料金は現在の月額約7500円から同8250円と1割程度上昇する見込みだ。