指定廃棄物最終処分場の候補地に提示された塩谷町上寺島の国有地周辺=30日午後(伊澤利幸撮影)【拡大】
環境省は30日、指定廃棄物の最終処分場建設候補地として栃木県塩谷町の国有地を候補地に選定した。これまで政府は5県を候補地に上げていたが、他の4県では、建設のめどは立っていない。
政府は平成23年11月、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムが付着し、濃度が1キログラム当たり8千ベクレルを超えるごみ焼却灰や稲わら、下水汚泥などの指定廃棄物を各都道府県内で処理する方針を決めた。
環境省によると、12都県で計約14万6千トン(26年6月末時点)の廃棄物を指定。うち栃木県は約1万トンに上る。ごみ焼却施設や農地などでの一時保管が逼迫し、処理しきれない宮城、茨城、栃木、群馬、千葉の5県は、国が新たに最終処分場を造る計画を立てた。
環境省は昨年、同県の首長らの意見を聞いて新たな選定手法を確定。(1)地滑りや土石流、地震などの自然災害が発生しやすい(2)自然環境を保全する必要がある(3)史跡、名勝があり天然記念物を保護しなければならない-地域は避けた。
さらに指定廃棄物を保管しやすい土壌で、水源や住宅のある集落から十分な距離が保たれていることも考慮して点数化した。塩谷町は最高得点だったことから選ばれた。
ほかの4県では、最初に提示された宮城が地元の首長が反発し建設のめどが立っていない。千葉は4月に選定方法が決まり国が選定中、茨城、群馬では候補地の選定に入れていない。