東京電力福島第1原発の汚染水対策で、1~4号機海側の敷地護岸の地下水をくみ上げ、浄化した上で海へ放出する検討が進められていることが7日、分かった。東電は近く、原子力規制委員会に護岸のくみ上げ井戸の使用認可を申請する。東電は同日、1~4号機周辺の地下水をくみ上げ、海へ放出する計画も明らかにした。護岸の地下水と合わせ地元の漁業関係者の容認が得られれば、9月にも放出を始める方針だ。
政府と東電が検討しているのは、今後設置される建屋海側の「地下水ドレン」と呼ばれる井戸からくみ上げた地下水。くみ上げにより地下水位の上昇を抑えるのがねらいだ。
一方、建屋へ流入する地下水を抑制するため、1~4号機の周囲に設置した「サブドレン」と呼ばれる42カ所の井戸からも9月に地下水のくみ上げを始める方針。地下水ドレンとサブドレンでくみ上げた地下水は、新設の浄化装置を使いほとんどの放射性物質を除去した上で放出する。
建屋周囲の地下水は汚染は少ない一方、護岸部の地下水は高濃度の汚染も確認されており、東電は慎重に測定した上で放出するとしている。放出が決まれば、処理した汚染水を海へ流すのは初めてとなる。