語源は「光り輝くもの」で、16世紀のヨーロッパでキリスト教徒がクリスマスの飾りにろうそくの明かりをともしたのが起源とされる。日本では明治時代に観艦式で軍艦が海面を一斉に照らしたのが始まりという。
「現在のような形で使われ出したのは1991年の東京・原宿の表参道です」と、空間ディスプレー大手・丹青社の事業管理統括部で統括部長を務める菅野敦夫さんは振り返る。「ケヤキ並木に地元の商店振興組合が、麦球と呼ばれる、ちかちか光る小さい電球を飾った。取り付けたのは原宿の電気屋さんでした」。
それが95年の神戸ルミナリエ、99年の東京ミレナリオなど海外からデザイナーを招いての大規模なものに進化。冬季を中心とした期間限定イベントとして各地に広がっていく。だが、萌芽期のイルミネーションは白熱電球が主流。消費電力が多く高コストで、戸外が風雨にさらされると球切れを起こしがちで耐久性もなかった。