東京都内で1、2位を争う観光名所の浅草寺。気持ちよく晴れた10月中旬の昼下がり、裏通りに大型観光バスが止まると、外国人観光客が続々と吐き出されてくる。
小旗を掲げたガイドのフランス語による説明に聞き入るグループの傍らには、着物姿の日本人を囲んで記念撮影に興じる人たちがいる。種々雑多な人種でごった返す境内には不思議な熱気が充満していた。
UVカット傘がタイ人に人気
彼らを待ち受けるのは“トーキョー土産物店”だ。玩具や菓子、小物を売る門前の仲見世商店街をはじめ、脇道にも外国人客目当ての店がずらりと並んでいる。
人波が絶えないデジタルカメラなどを扱う免税店の隣に「MARNA(マーナ)」があった。東駒形(東京都墨田区)に本社を構える家庭用品の総合メーカーが2009年に出店した傘専門の小売店だ。
「お客のほとんどが外国人。タイが3割、中国が2割、残りがそれ以外の東南アジア各国の人です」と店の井上裕之マネジャー。