出入国審査ブースの改修・増設のイメージ【拡大】
増加する訪日外国人の入国審査の待ち時間を減らすため、法務省は、国内空港の出入国審査ブースを「横並び型」から「縦並び型」に改修する方針を固めた。限られたスペースに約2倍の入国審査官を配置し、同じ時間内の審査人数を増やすことができる。海外旅行時に慣れ親しんできた「対面式」の入国審査の様子が様変わりすることになりそうだ。
同省はこのほか、審査官の大幅増員や日本人の出入国審査の機械化など、東京五輪開催をにらみ、「観光立国」実現に向けた施策を次々と打ち出している。
同省入国管理局によると、国内空港の出入国審査では、出入国者と審査官が正面から向き合う「対面式」が主流で、ほとんどのブースは「横並び型」に配置されている。これに対し、アジアのハブ空港であるシンガポールのチャンギ国際空港などでは、審査官が横向きで対応する「縦並び型」を採用。スペースを有効活用して審査を行っている。