第2ターミナルが完成したばかりの天津浜海国際空港に降り立った旅客機=8月28日、天津市(中国新聞社)【拡大】
中国の3大国有航空(中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空)の一つ、中国東方航空傘下で、格安航空会社(LCC)への転身を目指す中国聯合航空(中聯航空)は、1日から全面的にファーストクラスを廃止すると同時に、ビジネスクラスを新設した。中国国営新華社通信が伝えた。
中聯航空の呉剛副総経理は「8月31日までに販売した9月以降のファーストクラスの航空券については、一旦キャンセルとした上でビジネスクラスを販売する形をとっている」と説明。その上で「わが社は座席利用率と機体利用率を高め、密度の高い路線展開を進めていき、1機種1座席クラスも実現する」との考えを示した。
LCCへの転身に向けて、体制の簡素化やコスト削減を進め、市場メカニズムを通じて会社の経営モデルを見直していく計画だ。
ファーストクラスを廃止する動きは、他の航空各社の間にも広がっている。中国南方航空は国内線のナローボディー機について、来月26日からファーストクラスを廃止し、以前の「エコノミー+ビジネス」の2クラス制に戻すことをすでに発表している。