□WWFジャパン 自然保護室 気候変動・エネルギーグループリーダー・山岸尚之
■排出量削減目標 リマ会議が示した2015年の道筋
◆3つの主要論点
2014年12月1~14日、南米ペルーの首都リマで、COP20・COP/MOP10(第20回国連気候変動枠組み条約締約国会議・第10回京都議定書締約国会議)が開催された。交渉は、2020年以降の気候変動に関する新しい国際枠組みについて、15年12月に合意することを目指して進められている。
その交渉は主に、11年のCOP17・COP/MOP7(南アフリカ・ダーバン)での合意に基づき、ダーバン・プラットフォーム特別作業部会(ADP)を舞台に行われている。今回のCOP20でも形式上は、このADPで議論が行われる形となった。
今回の会合では、3つの主要論点があった。1つ目は、20年以降の新しい国際枠組みにおける「国別目標案」のあり方。2つ目は、新しい国際枠組みがスタートする20年までの取り組みの底上げ、3つ目が、新しい国際枠組みの「elements(要素)」に関する論点である。
今回は、日本にとって特に重要となる、国別目標案の議論に焦点を当てて、COP20の議論を振り返る。